Amazonをよく利用する人は1円で商品が販売されているのを見たことがあるかと思います。「1円で販売して儲かるわけがない」と思う人もいるでしょう。しかしAmazonではたとえ1円で商品を販売しても利益を出すことができるんです。
そして最近では1円詐欺というものも現れました。今回はAmazonで1円で儲かる仕組みと詐欺の手口について解説します。
Amazonで1円で利益がでる?
Amazonを見ていると1円で販売されている本などを見かけます。こんなに安く販売して儲かるわけないの思ってしまいますね。しかし例え1円で販売しても利益が出る仕組みがあるんです。
Amazonをよく利用する人なら知っていると思いますがAmazonで販売されている商品には、アマゾンが販売・発送している商品と、個人や企業が販売している商品があります。
個人や企業がAmazon内で商品を販売しているのはAmazonマーケットプレイスというサービスをりようしているのです。簡単にいってしまえば利用料金を支払えばAmazon内にネットショップを作れる機能のようなものです。1円で商品を販売しているのはマーケットプレイスを利用した個人や企業になります。
ではどうやって1円で販売して利益が出るのかというと、アマゾンでの送料は250円と決められているところにポイントがあります。
例えば1円で本を販売したとします。購入者は本の代金である1円と送料の250円、合わせて251円の支払いになります。販売者側はその本をメール便で発送します。メール便の送料は業者や契約内容によりますが100~150円くらいです。そしてAmazonマーケットプレイスの利用料金が本であれば60円ですので160~210円の費用がかかります。
ということは仕入れは別として41~91円の利益が出ることになります。
1円詐欺とは
上で説明した1円で稼ぐ方法は違法ではありません。購入者も納得して買っていますから問題もないでしょう。しかしAmazonで1円で本などが販売されているのをいいことに詐欺を行う人がいるんです。
AmazonマーケットプレイスにはAmazonの倉庫に商品を預けて商品が売れた場合にAmazonが発送してくれるものと、出品者が直接発送するものがあります。
1円詐欺を行う犯罪者は購入されても商品を発送しません。購入者側には「海外から発送なので到着には時間がかかる」とか架空の問い合わせ番号などを知らせて安心させたりします。そして自分の銀行口座に入金が確認されるとすぐにAmazonのアカウントを削除してしまいます。
もう一つは個人情報を収集しているパターン。この場合はきちんと商品を発送しますが目的はAmazonで利益を上げることではなく、購入者の名前、住所、電話番号、メールアドレスなどを集めるのが目的です。
2年ほど前にベネッセに登録している人の個人情報が流出するという事件がありました。その時に個人情報を売買している業者がいることも明らかになったのはご存知でしょうか。個人情報はお金になるんですね。噂では1件につき5~30円とも言われています。
Amazon1円詐欺で入手した個人情報は本のジャンルを見れば名前や連絡先だけでなくて趣味や気になっているものまでわかってしまいます。このような個人情報は高く取引されるんですね。
しかしこのパターンで被害にあった人は自分の個人情報が売られているかどうかはすぐにはわかりません。最近になってよくダイレクトメールが送られてくるようになった、という人は詐欺にあった可能性があります。
1円詐欺の対策方法
Amazonの1円詐欺の対策方法を紹介します。
まずは安いからといってすぐに飛びつかないようにしましょう。たしかに安い商品は魅力的なのですが安く売られているのは理由があるんです。それでも1円で購入したいという人もいるかと思います。その時の注意点も紹介しますね。
まずは出品者の評価を確認しましょう。Amazonでは出品者の評価を見ることができます。あまりにも低い評価の出品者は1円詐欺の可能性があります。
次に発送元を確認します。Amazonから直接発送される商品は必ず発送されます。ただしAmazonから発送される商品は1円で販売されていません。この場合は個人情報目的で販売されていることも考えられますね。
まとめ
Amazonの1円詐欺について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。やはり「安いからには何か理由がある」と考えて購入するのが一番の対策ではないかと思いますね。